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さよなら長野電鉄屋代線

今月末で廃止になる長野電鉄屋代線のお別れ乗車に出かけた。
ウィークエンドパスと新幹線自由席特急券を手に、
あさまで長野まで運ばれる。
長野線の信州中野~湯田中間が未乗なので、
まずはそちらに先回りする。
途中、軽井沢付近では白く雪を被った浅間山の稜線が美しく、
思わずシャッターを押したことだった。

長野電鉄の長野駅は地下駅になっているが、
その地下道わきにある立ち食い蕎麦で昼食。
信州といえば蕎麦どころだけあり、
立ち食い蕎麦でもなかなか旨く感じた。

湯田中行の特急はどの車両が来るか楽しみであったが、
元成田エクスプレスの2100系「スノーモンキー」だ。
1年前から運行が開始されている。
成田空港には縁がなかったので今回が初乗車となる。
特急料金100円が非常にお値打ちに感じられた。
信州中野までは10年前に廃止された木島線お別れ乗車で乗った区間だが、
あまり車窓風景の記憶がない。
点在する住宅と単調な田園風景が広がるが、
リンゴの木の多さが信州らしい。

信州中野を出ると急カーブと急勾配の連続で、
さすがの元JR特急形も車輪を軋ませながらゆっくりと走った。
勾配を上り詰めた先の湯田中駅に到着。
古い駅舎は味わいがある。
時間があまりないので、
駅前のコンビニでジュースを買って再び車中の人となった。

須坂で下車し、いよいよ今回のメインである屋代線だ。
元営団地下鉄3000系"まっこうくじら"の3500系が入線する。
同業者ももちろん多いのだけれど、
幼い子供を連れたファミリーが目立ったのが意外だった。
地元の人々が最後の記念に乗りに来たのだろうか。
子供を電車の前に立たせて写真を撮る光景が見られた。

車内は立ち客も多く大盛況である。
自分は座席に座れたのだが、
車窓が見えにくいので立った方がよかったかもしれなかった。
沿線風景に特筆すべき点はなかったが、
古い木造駅舎や木造の待合室が目立つ。
鉄道が廃止された後も歴史遺産として何とか残せないものか。

途中駅で普段はこの線を走らない特急用2100系とすれ違うシーンがあり、
思わず車内がどよめいたことだった。
周囲の同業者の会話によると、屋代で検査を受けた帰りらしい。
松代あたりで途中下車したいところだけれど、
屋代線は電車の本数が少なく、
1本落とすと1時間以上待たなければならず断念。

須坂から40分弱ほどで屋代に到着した。
この駅にも木造でよい感じの待合室があった。
しなの鉄道への乗り換え時間が3分しかなく、
名残惜しくも慌ただしく屋代線を後にした。

しなの鉄道は上田~篠ノ井間が未乗のため、
いったん篠ノ井まで乗車する。
わずか2駅で篠ノ井に到着。
10分ほどで引き返す。
「野沢菜そば」という信州らしい舌代のある立ち食い蕎麦屋が気になったが、
時間がないのでパスせざるを得なかった。
戸倉行と小諸行を乗り継いで上田に着き、
しなの鉄道も完乗となった。

少々疲労を覚えたし、このまま新幹線で帰ってもいいのだが、
日没までまだ時間があるので未乗の上田電鉄に乗車する。
ホームに停車していた電車は元東急7200系のまるまどどりーむ号だ。
昔の丸窓電車をイメージした車両である。
上田発車時にはかなり乗客がいたのだが、
駅に着くたびに次々下車していき、
終点の別所温泉で降り立ったのは自分も含めて5人だけだった。
先行きが不安になるが、いつまでも走り続けてくれることを願うや切。
沿線は平凡な田園風景が広がっていたが、
リンゴの木はやはりこちらでも目立った。

湯田中温泉に続き今日2度目の温泉地だが、
わずか15分の滞在で今回も温泉に立ち寄らず回れ右する。
乗り鉄の悲しい性である。
当駅から折り返しの電車に乗車したのは、
1両目に自分と2両目に若い女性のわずか2人だけだった。
途中駅で乗客が少しずつ乗り込んで救われた感がある。

上田に到着後、牛めし弁当という長野の業者の駅弁を買い、
あさまに乗り込んだ。
春分の日の前日だというのに、北風が冷たい一日だった。

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