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兵庫県の鉄道あれこれ(その3)

木造駅舎が汽車駅らしい雰囲気を残す谷川で降りた。
福知山線は三田~福知山が未乗なので、いったん福知山に出る必要がある。
乗り換え時間は50分近くとたっぷりある。
満足に昼食をとっていないが、駅前には営業中かどうか不明の旅館兼蕎麦屋とスーパーくらいしか見当たらない。
とりあえずスーパーに入り、カレーパンを買って待合室でもそもそとかじった。
待合室は広いが、高校生が一人ポツンと座っているだけでさびしい。

40分ほど待ってホームに出る。
反対側のホーム裏で行われている保線工事の音と野鳥のさえずり以外は何も聞こえず、
実に長閑な場所である。
雲の切れ間から西に傾いた陽が射してきた。
カーブを曲がって現れた113系の2両編成に乗り、福知山へ向かう。

さきほどの加古川線の車両より、国鉄型のこの車両の方が妙に落ち着くのが不思議だ。
谷川同様に汽車駅の雰囲気を残す駅の数々を過ぎる。
20年ちょっと前まではDD51の牽く旧型客車が走っていたのだ。
その頃に乗ってみたかったと思う。

さほど険しくない山間部を走る。
石生駅には「日本一低い中央分水界の駅」という看板がある。
この地形を見ると納得である。
しばらく電車に揺られて新装なった高架駅の福知山に着いた。

特急文殊で折り返すまで10分ほどしかないので、駅前をゆっくり眺める余裕はない。
乗車券と特急券を購入してすぐに改札を入る。
かつて鬼そばという名物立ち食い蕎麦があり、駅弁も販売されていたのだが、
一昨年の駅高架化で両方とも失われて、何とも味気ない駅となってしまった。
DD51がたむろしていた機関区も今はない。
跡地らしき場所は再開発工事の真っ最中だった。

窓際の席をしっかり確保して宝塚に向かう。
谷川まではさきほど乗った区間なのでウトウトとしてしまう。
やがて車窓にゴツゴツした岩肌の渓谷が現れる。
右に左にと移る渓谷を眺めるうち、人家が増え始めて篠山口に着いた。

このあたりは急カーブが多いようで、特急らしくないゆっくりとした速度で走る。
15年半ぶりの三田はマンションが増えたように思える。
これで福知山線も完乗となった。
夕暮れの宝塚で下車する。
そのまま大阪に出るのはもったいないので、阪急宝塚本線で未乗の蛍池~阪急宝塚に乗る。

急行電車に揺られて梅田に向かう。
徐々に乗客が増えて立ち客でいっぱいとなる。
梅田は大ターミナルでさすがにごったがえしている。
あちこち工事中で迷路のようになった大阪駅で新幹線の切符を購入する。
のぞみの指定券は通路側も売り切れていたので、自由席特急券を購入した。
ホームの列に並んでいると妙に周囲の視線が気になった。
普通電車が入ってきて納得。
目の前に止まったのは女性専用車なのだった。
そそくさと隣の車両の列へと移った。

新大阪駅では夕食用として21世紀出陣弁当を購入。
のぞみの自由席は混雑していたが、何とか席を確保して帰路についたことだった。
家に帰って数えてみたら、一日で25本の列車に乗ったことになる。
我ながら呆れてしまった。

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Comments

 はじめまして、こんにちは。
 三木鉄道の記事のTBありがとうございました。
今回の遠征の記事、興味深く拝見させて頂きました。なにやら、うちの地元の路線のボロ電に揺られておられたようで。。。
 とは言え、私の地元は福知山線の伊丹駅。ですから、福知山駅は結構近いようで遠くて、なかなか行く機会が無くボゥ~としている間に、あんな侘びも寂も無い高架駅になってしまいました(T_T;)
 その昔、「急行みやづ号」や、昼行の「急行だいせん号」が走っていた時代に窓を開けて、駅弁売りのおっちゃんから、「カニ寿司」を買った事なんて、もう、今は昔…
 つくづく良い時代だったんだなぁ…と、思いました。

Posted by: 痛勤形酷電 | 2007.01.23 at 07:05 PM

こちらこそありがとうございます。
非電化時代の福知山線を堪能してみたかったですね。
福知山駅自体は20年以上前に通っているのですが、
出雲で深夜の通過とあって記憶がありません。

Posted by: HIRO☆T | 2007.01.23 at 09:32 PM

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