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鷹角線にかけた夢

三連休パスを利用して北東北の紅葉を愛でに出かけた。
こまちが田沢湖線に入り、山間部にかかると車窓に紅葉が見られるようになった。
この頃までは陽が射していたのだが、角館に到着する頃にはすっかり曇ってしまった。

角館からは秋田内陸縦貫鉄道に乗る。
旧国鉄の阿仁合線と角館線が第3セクター化され、両線を結ぶ区間が新設されたものである。
もともと鷹巣と角館を結ぶ鷹角線として、戦前より計画されていた路線であるが、
着工から数十年の歳月をかけ、16年前にやっと全通した。
元々は阿仁鉱山の鉱石を輸送することが目的だったという。
その役目が絶えて久しい今は、当然ながら経営は苦しい。
沿線は大きな町もなく、人口が希薄な地帯だ。
逆に言えば、それだけ手付かずの自然が残っているということである。
時間の関係で素通りしてしまうのが惜しいが、沿線の美しい車窓を堪能したく思う。

乗り込んだのは急行もりよしという列車で、大きな窓の2両編成のディーゼルカーである。
なかなか快適な車両なのだけれど、エンジンの音がややうるさいようである。
紅葉は今が見頃だが、空がどんどん暗くなっていき、今ひとつ色が冴えない。
松葉から先の新線区間はトンネルが多いこともあり、ついついウトウトとしてしまう。

阿仁合線の終着駅だった比立内が近づいたところで、紅葉の名所という阿仁川の橋梁にさしかかる。108_0894
サービスのために徐行運転するとのアナウンスがあった。
頃やよし、急に天気が回復し明るい陽光が射し始めたではないか。
紅葉が美しく輝き、何度もシャッターを押す。
なんとタイミングがよいことだろう。

すっかり晴れた空の下、阿仁川の渓谷沿いに列車は走る。
あいにく手前に杉の木立が列になって続いており、
紅葉はその間からちらちら見えるだけが、
ときおり美しい色彩が広がって目を楽しませる。108_0900
再び阿仁川の橋梁にかかり、こちらでもサービスの徐行運転が行われる。
これだけたっぷり紅葉を楽しめたのは3年前の夏井川渓谷(磐越東線)以来ではなかったかと思う。

列車は杉の木に両側をサンドイッチされるような形で平野部に入る。
青空は消え、雲が空を覆うようになった。
一番景色がよいところで天気が回復したのは何ともラッキーであった。
角館から1時間50分ほどで鷹巣に着いた。
いつしか雨がぽつりぽつりと落ちてきた。

のと鉄道、北海道ちほく高原鉄道、神岡鉄道など、
第3セクター鉄道にも廃止の嵐が吹き荒れるようになったけれど、
秋田内陸縦貫鉄道が今後も地域の足として、観光客の足として、
長らく走り続けていけることを願う。

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